現在の医局の構成は、名誉院長、院長以下、副院長を含めて、各年代に2名~4名ずつと年齢構成の厚みを増しています。
専門分野も精神病理から神経生理、小児から老年精神医学、漢方から行動療法まで多岐にわたります。
院内の諸委員会のほか、塩竈医師会理事、看護学校講師、保健所相談、清楽苑、多賀城苑、あすなろなどの施設や多賀城市役所、利府町役場などの精神衛生管理と診療にも力を注いで多忙な日々を送っています。
「患者様を一人の人間として理解し、基本的人権を尊重した専門職業人としての看護を提供します」
医療安全を考慮しながら、患者さまにこの病院に来て良かった、入院して安心したと感じていただけるような看護を心がけ日々努力しています。
他職種や地域との連携で社会復帰につながり、さらに就労支援までの継続的な看護を目指しています。
退院後は訪問看護やデイ・ケア参加で長期に地域で生活できるように入院中から自立に向けた指導をしています。
病棟の看護体制は15:1基準の看護を展開しています。
受け持ち制とチーム別・機能別看護の混合型を取り入れて、全ての患者さまに看護の目が向けられるようにしています。
男性の閉鎖病棟で、一般室51床と隔離室4床の計55床の一般治療病棟です。
一般病室51床には観察病床5床と高齢者病床24床が含まれています。
新規入院の患者さまや高齢者の患者さま、慢性期の患者さまの症状に合わせた看護・介護・援助を行っています。
女性のみ54床の閉鎖病棟です。一般病棟は個室6室を含む36床です。
高齢者病床が18床あります。
在宅や施設での生活が困難な患者さまを治療・看護・介護しています。
2019年7月より、男女混合の療養病棟に変りました。ベッド数37床。
退院に向けて必要な生活スキルを身につけ、社会復帰できるように個別性を大切にしながら支援、指導を行っています。
2018年1月より、急性期治療病棟として生まれ変わりました。
急性期治療病棟とは、精神症状が悪化し、集中的な治療が必要となった患者様が入院する病棟です。
そのため、急性症状の鎮静化を最優先に心身の安静に努め、患者様の症状や状態を把握し、症状に応じた様々な治療(薬物療法、精神療法、心理療法、精神科リハビリ等を行います。
このように多職種からなるチーム医療を集中的に展開し、原則として3ヵ月以内の早期退院を目指します。
2007年7月1日開設の41床の高齢者中心の病棟です。
病棟内は居室が広く中央にデイルームがあり、病棟全体がゆったりした明るい環境です。
患者様のペースに合わせた看護・介護を心がけています。
精神科一般外来だけでなく、うつ病・双極性障害、てんかん、内科、禁煙等の外来を行っております。
院外処方になり待ち時間が短縮されました。
また予約外来や新患担当医などが加わり、さらに待ち時間が短縮されました。
それに伴い新患の診療時間は増えています。
最近の外来患者さまの主訴の多くは、“不眠”“イライラ”“不安”“気持ちが落ち着かない”などで、激しい陽性症状のある患者さまは減少しているように感じます。
現在の高齢化社会を反映してか認知症の患者さまの入院希望が増えています。
精神疾患を有する人を対象としたアンガーコントロールトレーニングは英国で誕生し、ネガティブな怒り感情に着目した支援であります。
当院では、患者様の暴力や怒り感情の軽減に繋がるようなトレーニングを実施し、患者様自身で怒り感情のコントロールができるよう職員と伴走型で取り組んでおります。
患者様ひとりひとりの未来へのリカバリー支援を目指しております。